Windows 10にSphinxをインストール¶
- 更新日
2018-11-19
Chocolateyのインストール¶
Installing Chocolatey の手順に従ってChocolateyをインストールします。 管理者権限でPowerShellを起動して以下のコマンドを実行します(コマンドが長くて折り返して表示されているかもしれませんが、一行のコマンドです)。
Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
PowerShellの実行ポリシーをUndefinedに変更します。
Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy Undefined
注釈
PowerShellの実行ポリシーの確認
変更後の状態は以下のコマンドで確認できます。
Set-ExecutionPolicy -List
実行ポリシー確認の実行例です。
PS C:\windows\system32> Get-ExecutionPolicy -List
Scope ExecutionPolicy
----- ---------------
MachinePolicy Undefined
UserPolicy Undefined
Process Bypass
CurrentUser Undefined
LocalMachine Undefined
Python, make, PlantUMLのインストール¶
以下の3つのコマンドを実行してpython3, make, PlantUMLをインストールします(依存関係でjre8やGraphVizもインストールされます)。
途中何回か確認されますので y
を押して進んでください。
choco install python3
choco install make
choco install plantuml
またgitとVisual Studio Codeもインストールしておきます。
choco install git
choco install vscode
これでPATHの設定が変更されるので、powershellをいったん閉じて、再度管理者権限でPowerShellを起動します。
その後 Python -V
と実行してバージョンを表示し、Pythonが使えることを確認します。以下のように表示されればOKです。
PS C:\WINDOWS\system32> Python -V
Python 3.7.1
pipが利用できることも確認します。
PS C:\WINDOWS\system32> pip --version
pip 10.0.1 from c:\python37\lib\site-packages\pip (python 3.7)
次にpipを最新版にアップグレードします。
c:\python37\python.exe -m pip install --upgrade pip
注釈
pipのアップグレード
Linuxなどでは pip install --upgrade pip
で良いのですが、以下のエラーが出ました。
PS C:\WINDOWS\system32> pip install --upgrade pip
ERROR: To modify pip, please run the following command:
c:\python37\python.exe -m pip install --upgrade pip
You are using pip version 10.0.1, however version 18.1 is available.
You should consider upgrading via the 'python -m pip install --upgrade pip' command.
上のメッセージの通り以下のように実行すればOKでした。
Sphinxなどのパッケージをpipでインストール¶
以下のように7つのパッケージをpipでインストールします。
pip install sphinx
pip install sphinx-autobuild
pip install sphinxcontrib-blockdiag
pip install sphinxcontrib-seqdiag
pip install sphinxcontrib-actdiag
pip install sphinxcontrib-nwdiag
pip install sphinxcontrib-plantuml
Noto Sans CJK jpフォントのダウンロード¶
blockdiagで図を生成する際にNoto Sans CJK jpフォントを使用するようにします。 通常は Google Noto Fonts からダウンロードしてインストールするのですが、ここで配布されているのはOpenType形式でSphinxでは使えないようです。
そこで有志の方がTrueTypeに変換して公開されているファイルを利用します。
ブラウザで https://github.com/minoryorg/Noto-Sans-CJK-JP/blob/master/fonts/NotoSansCJKjp-Regular.ttf
を開き、[Download]ボタンをクリックしてダウンロードします。
C:\fonts
というフォルダを作成してそこに移動します。
Windowsで利用するわけではないので、Windowsのフォントへのインストールは不要です。 もしNoto Sans CJK jpフォントをWindowsで利用する場合は公式サイトからダウンロードしてWindowsのフォントインストールの手順を踏んでください。
自動ビルドの実行¶
powershellまたはコマンドプロントをSphinxのドキュメントのベースディレクトリで開き、以下のコマンドを実行します。
sphinx-autobuild.exe source build\html
ブラウザで http://127.0.0.1:8000 を開くとビルドされたHTMLを確認できます。 Sphinxで記述している文書のソースファイルを編集・保存したら、自動でビルドとブラウザのリロードが実行され、表示内容が更新されます。これは便利!