Neluaを試してみた
LuaJITでたらい回し関数のベンチマークを試してみた · hnakamur’s blogとluajit-remakeを試してみた · hnakamur’s blogに続いて今度はNeluaを試しました。
NeluaはJITコンパイラではなく、事前にCにコンパイルするAOT (Ahead of Time)コンパイラです。 FAQにWhy does Nelua compile to C first?という項がありました。
Installing - Neluaの手順でソースからインストールしました。
試したコミット: https://github.com/edubart/nelua-lang/commit/d10cc61bc54050b07874a8597f8df20534885105
NeluaはLuaのスクリプトそのままでは動かず、関数の引数と戻り値に型を明記する必要がありました。 https://github.com/hnakamur/tarai-benchmark/blob/269659a6e6d97602e3d853e698bb91eb8d0fbb36/tarai-no-time.nelua
とりあえず手軽にneluaの起動時間込みで計測してみました。
k$ /usr/bin/time -f '%e %M' nelua tarai-no-time.nelua
14
1.03 7932
$ /usr/bin/time -f '%e %M' nelua tarai-no-time.nelua
14
1.05 7836
$ /usr/bin/time -f '%e %M' nelua tarai-no-time.nelua
14
1.03 7924
LuaJITでたらい回し関数のベンチマークを試してみた · hnakamur’s blogは起動済み状態で関数のみの処理時間を計測しているので、luajit-remakeを試してみた · hnakamur’s blogの結果と比べてみるとLuaJITの約2倍程度の速さでした。
LuaJITでたらい回し関数のベンチマークを試してみた · hnakamur’s blogのCソースで起動時間込み(面倒なのでclock_gettimeは外してない)も調べてみました。
$ /usr/bin/time -f '%e %M' ./tarai_O3
0.438385 14
0.43 1360
$ /usr/bin/time -f '%e %M' ./tarai_O3
0.428702 14
0.42 1316
$ /usr/bin/time -f '%e %M' ./tarai_O3
0.443142 14
0.44 1432
Cよりは約2.3倍遅いです。
Libraries - Neluaを見ると、hashmapやvectorもあるし、GCにarenaアロケータもありました。基本は標準ライブラリを使うのがお勧めだけど、Cで書かれたライブラリを利用しやすくするためにC libraries - Neluaも用意されているとのことです。